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思いつくことを思いついたときに。心のかざぐるまをまわそう。


by ex_kazaguruma
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Smoker's face(タバコ顔)

 久々の禁煙ネタ。
 実は前にも書いたんだけど、もうちょっと踏み込んだ独り言をつぶやいてみるとしましょう(笑)。

 よく、人間の肌は、25歳くらいから「老化」が始まるといわれていますね。
 いわゆる「老けてくる」のですが、具体的にはどうなるか、ちょっと挙げてみましょうか?
・目尻のシワが多く、深くなる。
・全体的に皮膚の弾力(張り)が失われる。
・小鼻から口角にかけてあるシワ(法令線~医学的には鼻唇溝という~)が、深く長くなる。
・頬のたるみ。
・目じりのたるみ。
 などでしょうか? 特に女性はこんな状態に敏感ですよね。

 実は一般にスモーカーズ・フェイス(タバコ顔)と呼ばれている特長は、この「老化」の特徴と多くのところで一致します。
 つまり、スモーカーズ・フェイス(タバコ顔)とは、あなたの未来(5年から10年先)の顔の特徴を、現在の顔に組み込んだものです。
 その結果、「不自然な老け顔」が出来上がるのですね。

 スモーカーズ・フェイスに特徴的なのは、
・目尻のシワ。(若い人ではまだ目立たないが…)
・全体に肌の張りが失われる。
・深く長い法令線。
・目の下のクマ。
・目の下のたるみが幾重にも波打って出る。
・目の下から、頬の上の辺りを通って耳へ向けて、一本の溝が出来る。(これが特徴的)
・肌の色が全体に薄黒くなり、シミも濃く広くなる。
・歯の着色。
・歯茎の黒ずみ。
 といったところでしょうか?

 タバコを吸っている人は、周りの同年代の非喫煙者と比べてみて下さい。
 ええ、一人や二人じゃ不安という人は、何人でも試してみて下さい。
 自分の顔に発生している、「明らかな変容」に、もはやタバコの「効果」を認めざるを得なくなるはずです。

 タバコはその「有効成分」をフルに使って、これらの発生を加速させます。
 いったい何がどのように悪さをするんでしょうか?
 「真実の瞬間」は、また次回のお楽しみといたしましょう…。
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by ex_kazaguruma | 2003-11-30 10:00 | タバコ関連 | Comments(0)

ああ野麦峠

 先日、居酒屋で飲み友達としゃべっていたところ、何となくおソバの話になりました。
 で、木曽福島にある「くるまや」っていう店のソバが美味いとかといった話で盛り上がっていました。(くるまやは木曽福島では知らぬ人はないほどの有名店)
 しばらく続けるうちに野麦峠の話になって、女工さんに話が及びました。

 どうやら彼は野麦峠辺りの地理にも詳しいらしく、あのノンフィクション小説(というよりルポルタージュ。後に映画化)の「ああ野麦峠」の主人公である、みねさんの写真が飾ってあるという資料館があるといっていました。
 恥ずかしながら私は、この小説がノンフィクションであることを知ってはいましたが、実際のモデルがいたということを知りませんでした。
 そして逃げ出した工女をかばう(隠す)ために、峠の小屋にはいくつかの隠し扉が作ってあるとも教えてくれました。

 もちろん、現在のように洋服ではなく、恐らくは粗末な和服に足袋、わらじといった装束で冬の山岳路を越えるのですから、尋常ではありません。
 襦袢の裾は凍って、恐らくは刃物のようになり彼女らの足を傷つけたでしょうし、凍傷にかかったものも多かったでしょう。
 相当に劣悪な労働環境で、自殺するものや逃げ出すものもいたそうです。
 運良く逃げ出しても、工場の監視員に捕まるか(まるで強制収容所だ!)、野犬や狼などの餌食なった人、山深く足場も悪い山岳地帯を越えなければならないので、滑落や転落した人もいたことでしょう。
(それでも当時の工女さんは、“家業を手伝うよりは楽”と答えているあたりが、さらに胸をえぐる…)

 お酒の席での話なんですが、何か胸の中にやるせない思いがしこりのように残った居酒屋談義でした。
 いつか、その資料館を実際に訪れてみたいと思います。
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by ex_kazaguruma | 2003-11-13 10:00 | 旅行 | Comments(0)
 ソーセージやとんかつ、おでんや納豆など、色んな料理の脇役として欠かせない「カラシ」ですが、どうやらいろいろな種類があるようです。
 スーパーなどでは、チューブ入りのカラシや粉のカラシ、または粒々の入ったマスタードを売っていますね。
 和風とか洋ガラシとか書いてありますが、何が違うんでしょうか?
 また、カラシって、何から作るんでしょうか?
 今日はあまり知られていない、カラシのお話。

 カラシはアブラナ科の植物、カラシナ(芥子菜)の種子を乾燥させたものが原料です。
 カラシナは、おひたし等で食べたことがある人も多いのではないでしょうか?
 粉のカラシは、この乾燥させた種子を潰し、脱脂したものなのですね。
 この芥子菜の種類やブレンド具合によって、和ガラシ、洋ガラシ、マスタード、本カラシ、カラシなどの商品名がつけられているようです。

 まず、和ガラシ。
 オリエンタルマスタードと呼ばれていて、強い辛味が特徴です。
 種子は黄色っぽい色をしています。
 次に、黒カラシ。
 見たことないという人は、ツブツブマスタード(ここでは“マスタード”と表記)のツブツブは知ってますよね。あれが一般的には黒カラシです。
 和ガラシと同様、強い辛味があります。
 次に、洋ガラシ。
 イエローマスタードと呼ばれていて、辛味が少なくマイルドなのが特徴です。
 化学的な辛味成分が上の2つとは違っていて、ニオイもツンツンしません。

 で、それぞれをブレンドして作るんですが、オリエンタルマスタードが主成分だと「和ガラシ」。
 イエローマスタードが主成分だと「洋ガラシ」です。
 「本カラシ」とか「カラシ」は、その中間的なものですね(メーカーによって違う)。
 ただ、どれもカラシだけではなく、酒、酢、砂糖、塩などの調味料、中にはハチミツやハーブを混ぜたりして作られているようです。(マスタードも同様)

 ちなみに、カラシ粉を練って作り置きすることはオススメできません。
 辛味の成分が飛ぶ(揮発性が高い)ためです。
 なるべく、食べる直前に作りましょうね。

 あったかいおでんに、色も鮮やかな黄色い和ガラシをつけて、日本酒で一杯。
 寒い夜には、心まであったまりそうですね。

(写真はカラシナ。アブラナそっくりですね)
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by ex_kazaguruma | 2003-11-12 10:00 | 料理・食べ物 | Comments(0)
 味噌煮込みうどんの正しい注文方法が分かったところで、次は食べ方。
 味噌煮込みうどんを何倍もおいしく頂くために、予備知識を入れておきましょう(笑)。

2:おいしい食べ方

(1)エプロン
 店によっては「エプロンを着けてください」といわれます。
 ちょっと恥ずかしいですが、素直にエプロンを着けたほうがいいです。
 味噌煮込みうどんは濃いソースのパスタと同様、スープがはね易いので、ぜひ防御したいところ。
 もし、エプロンが用意されていない店なら、細心の注意を払って食べましょう(笑)。

(2)とうがらし
 あるお店では大きな竹の筒に入れられている場合がありますが、威圧されないようにしましょう。
 大きな入れ物に入っているのは、単に「詰め替える回数を減らしたかった」だけのようです。
 また、この竹には振り出し口が2箇所ありますが、片方が一味、他方が七味です。
 冬場はこれを少し入れると、よりからだが温まります。
 中にはドバッと入れる人もいますが、自分の適量を見失わないようにしましょう。

(3)味噌煮込みうどんとご飯がきました
 多くの人が、ご飯つきで注文します(おなかと相談してね)。
 土鍋が熱く沸騰しているので、おさまるまでしばらく待ちましょう。
 このとき、蓋(ふた)は、取るか、ずらしておいたほうがいいです。
 (蓋には蒸気抜きの穴がないことが多いため、隙間から汁が飛ぶときがあるからです)

(4)沸騰がおさまったら…
 蓋を皿代わりにして、うどんを取って適当に冷まして食べましょう。
 (このために蓋には穴がない)
 もし穴あきの蓋ならば、玉割や呑水が付いてくるので、それを使いましょう。
 後でご飯をおじやにして食べたい人は、ご飯を食べきらないようにしてね。

(5)うどんを食べ終わったら
 残った汁をご飯にかけて、おじやにして食べるとよりおいしいです。
 お漬物と一緒にどうぞ。

 どうです?
 こうやって食べると、かなり満腹になりそうでしょ?
 味噌煮込みうどんは、冬場の定番料理です。ぜひお試しを。
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by ex_kazaguruma | 2003-11-11 10:00 | 料理・食べ物 | Comments(0)
 もしあなたが名古屋近辺へ来て、初めて味噌煮込みうどんを食べることがあるなら、普通のうどんとの食べ方の違いに、少々戸惑いを覚えるかもしれません。
 一般に蓋(ふた)付きの土鍋で供されることが多い、この味噌煮込みうどん。
 さてさて、正しい(?)食べ方やいかに(笑)
 (注:すべての店舗に共通するとは限りません)

1:お品書きの見方と注文方法
 味噌煮込みうどんをよりおいしく食べるためには、それなりのサイドメニューやトッピング(?)があります。
 あるお店のお品書きを例に、メニューの見方をご指南しましょう。

普通煮込うどん……………  850円
玉子入煮込うどん…………  900円
かしわ入煮込うどん……… 1,200円
親子煮込うどん…………… 1,250円

一半普通煮込うどん……… 1,100円
一半玉子入煮込うどん…… 1,150円
一半かしわ入煮込うどん… 1,450円
一半親子煮込うどん……… 1,500円

ごはん………………………  200円


 一般的に味噌煮込みうどんは、量とトッピングに分かれています。
 トッピングは玉子、かしわ(鶏肉)とその両方です。(名古屋コーチンを使う店もあります)
 玉子はぜひ欲しいところですし、かしわもだしが出ておいしいので捨て難いです。
 量は普通と一半(いちはん)です。一半とはうどんが一玉半(つまり大盛り)ですね。
 実は味噌煮込みうどんは、麺の量がやや抑え気味ですので、男性の多くは一半を注文します。
 一番の売れ筋は、「一半親子」(親子一半とも)か、「親子」ですね。
 さらに、ごはんは必ず欲しいアイテム。
 よってこの店の場合「親子」なら、 1,250円 + 200円で 1,450円。
 「親子一半」なら、1,500円+ 200円で 1,700円となります。

 お店に入ったら、「普通でかしわ、ご飯つけて。」とか「親子一半、ご飯もね。」などと注文しましょう。
 さて次回は、食べ方の指南です。(笑)
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by ex_kazaguruma | 2003-11-10 10:00 | 料理・食べ物 | Comments(0)

味噌煮込みうどん

 名古屋を代表する麺類の一つに、味噌煮込みうどんがあります。
 私見では、「きしめんよりも好き嫌いが激しく出る」料理だと思います。

【歴史は?】
 この味噌煮込みうどんの歴史は古く、原型は遠く江戸時代にさかのぼります。
 豆味噌を使っていたこの土地には、古く「煮味噌」なる料理があったようです。
 豆味噌(八丁味噌)をベースにした煮物で、ダイコン、ニンジン、サトイモ、ネギ、厚揚げ、コンニャクなど身近にある食材を使った味噌鍋で、特に寒くなる時期にはよく作られたようです。
 煮込んでも味の変わりにくい豆味噌の特徴を生かした料理です。

 この煮味噌(味噌鍋料理)に、うどんを入れて食べる習慣が根付いたというのも、想像に難くありませんね。
 明治の初めのお店紹介本(今のグルメ雑誌~昔からこの手の本は存在したのだ)には、『七本松 煮込み饂飩 寸楽亭』が紹介されています。

【現在は?】
 現在の味噌煮込みうどんは、大正14年に創業した店舗の味が浸透しているといって、まず間違いありません。
 ちなみに、名古屋には「山本屋総本家」という暖簾を上げている店舗と「山本屋本店」という暖簾を上げている店があります。
 この2つ、実は全く別の会社なのでした。
 大正14年というのは、山本屋総本家の方。味は好みでしょうね。
 山本屋本店さんは、やや甘めです。

【お味は?】
 味のベースは八丁味噌と数々の魚介から取った出汁です。
 豆味噌の味噌汁(赤だし)が飲める人なら、濃さは違うけど、そんなに味的な違和感はないと思います。
 また、見た目ほど辛くありませんし、玉子を入れたりすれば、よりマイルドになります。
 また、この味噌煮込みうどんの最大の特徴は、塩を入れないで打つ硬く太いうどん(讃岐うどんでいう「打ち込みうどん」にあたるが、もっと硬い)にあります。
 この硬いうどんじゃないと味噌煮込みにならないわけですが、好き嫌いが分かれるところでしょう。
 讃岐うどんなどが好みの私にしてみれば、もはや受け付けない麺であり、評価できません。
 一般的なうどんを想像している人には、「生」だと思えるうどんでしょうね。
 それゆえ、名古屋の味を紹介するときに、その人が強く望まない限り「味噌煮込みうどん」には連れて行きません。
 自分でおいしいと思えるものしか紹介できませんからね…。

【お値段は?】
 名古屋では、味噌煮込みうどんは「高価(高級ではないと思う)な食べ物」という感があります。
 これは前述のお店での値段が、真っ先に思い浮かぶからなんですよね。
 ちなみに山本屋総本家の値段は、¥900くらいから。
 (たいていの人は玉子入りや、かしわ(鶏肉)入りを注文して、ご飯も注文するので、¥1500以上はしますね)
 他の有名店でも、おおむね¥1000以上はします。
 食材にいいものを厳選して使っていて、手間隙もかかっているのはとても分かるんですけど、麺類にしては高価です。
 この値段だとデイリーで食べようという気は起きませんねぇ。

【お試しを…】
 豆味噌で味付けた料理がOKという人なら、一度チャレンジしてみてもいいでしょう。
 最近は関東や近畿圏でも味噌煮込みうどんを扱っている店舗があるようです。
 もし、うどんの軟らかい味噌煮込みを「おいしい」と感じても、「本場」の味だと撃沈してしまうかもしれませんので、ご注意を。
 検索エンジンで「味噌煮込み」を検索すると、中京圏以外の地方で食べられるお店のレビューなどを載せているHPもあるようです。
 一度、ご確認くださいね。
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by ex_kazaguruma | 2003-11-09 10:00 | 料理・食べ物 | Comments(0)

きしめん

 名古屋を代表する麺といえば「味噌煮込みうどん」と「きしめん」ですが、今回はきしめんのお話。
 この「きしめん」という名前の由来は、雉の肉を入れた「きじめん」がなまったものだとか、紀州出身の人が作り始めたからだとか諸説あって、はっきりしないようです。
 十返舎一九の「東海道中膝栗毛」に今岡村の“いもかわ”に名物の麺があるとか、井原西鶴の「好色一代男」に芋川という里に「平打ちうどん」という名物がある、などと書かれています。
 いろんな古地図をひっくり返して調べ上げた結果、この「芋川の里」は現在の愛知県刈谷市今川町であるってことが分かっているらしいです。
 どうやら江戸末期には、現在のきしめんの形のものがあったと思われますね。

 実は私は、名古屋に住んで久しいのに、きしめんを食べたことはほとんどありません。。
 あの腰がなくて、つるつるした平麺の食感がダメなのと、名古屋特有の濃い目のダシと、どれをとってもあまり好きになれないんですよね。
 いえ、あくまで個人的な好みなんですけどね。

 香川の讃岐うどんや、三重県伊勢市の伊勢うどんなどは、地元の人が日常から食べているうどんというイメージですが、きしめんはどうでしょうかね。
 最近は、店で注文している人をほとんど見かけないです。
 何でも聞いたところによると、きしめんを注文する人は全体の1割もいないそうな。
 いろんな土地から人の流れ込む名古屋で、きしめんの需要がそれほど伸びないっていうのは、いくつか理由が考えられますね。
 ひとつは、今のトレンドが、腰のある讃岐うどんであるということです。
 きしめんは讃岐うどんと比べて、腰がなくて柔らかいですし、箸にもかかりにくく、腹持ちもそれほどいいとは言えません。
 もうひとつは、日本全国のいろんなうどんが食べられるようになった現在、きしめんが既に選択肢から落ちていると思われるんですよ。
 もっとはっきり言っちゃうと、「名古屋名物」という以外にきしめんを選ぶ必然性がないってことです。
 あと、これは私の思い過ごしかもしれませんが、あの麺の形状からくるつゆのはねやすさと、麺をすする時の音にあるんじゃないかとも思います。
 うどんに比べて持ち上げたときの収まりが悪いきしめんは、慣れないとつゆがはねやすいんですよ。
 それにすすり込むときも、うどんは太さがあるので「ずずーっ」って感じですすり込めますが、きしめんはぺらぺらしているので「ずびびーっ」ってなっちゃうんですよ。(違いが分かりますか?)

 私の勧めるきしめんの食べ方は、「ざるきし」です。
 ざるうどんのきしめん版ですが、これだと冷たい分だけ少し腰があるし、箸からも滑りにくいので、つゆがはねる粗相を犯す危険度が下がります。(笑)
 ちなみに、きしめんに限らずおいしい麺類を食べたいのであれば、駅の立ち食いではなく、きちんとしたお店へ行くことをお勧めします。
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by ex_kazaguruma | 2003-11-08 10:00 | 料理・食べ物 | Comments(0)

III号戦車

 1941年当時、ドイツ機甲師団の中核をなす戦車は、主にIII号戦車とIV号戦車であった。
 特にIII号戦車は世界初の5人乗車する本格戦車で、機動性に優れており、電撃戦の主役を担っていた。
 また、IV号戦車は後方火力支援用として、より強力な火力(主に歩兵拠点破壊用)を備えていた。
 バルバロッサ作戦が発動された後の1941年10月、ロシアへ快進撃を続けるドイツ機甲師団は、モスクワへの進撃途中で新たな敵と合間見えることになる。
 ドイツ機甲師団の行く手を阻む怪物はT34と呼ばれた。
 これを撃破せんとするIII号戦車であったが、彼我の性能差は埋め難いものであった。
 III号戦車の50mm戦車砲では、この怪物を正面から仕留めることは非常に困難で、200m程度の至近距離から何発撃ち込んでも、砲弾は相手の装甲板に突き刺さるか、弾き飛ばされるかのどちらかであったという。
 一方、T34から発射された76.2mm砲弾は、ひとたび命中すれば、1000mの距離でも確実にIII号戦車は破壊された。
 これにより、ドイツ戦車兵の士気は一気に下がることになる。

━━━━━◆━━━━━◆━━━━━◆━━━━━

「11時にT34! 距離1200!」
「122号車は俺と一緒に左から、123号車と124号車は右から回り込め!」
小隊長である121号車の戦車長が無線で怒鳴る。
 操縦手はジグザグに走りながら、敵の射線をかわしている。

「くそ!イワン(ソ連兵の蔑称)の野郎、突っ込んできやがるぜ。」
「もっと距離を詰めろ。砲手!照準から目を離すなよ!」
「ヤー(了解)! いつでも撃てます!」
「距離500! フォイヤッ!フライ!(撃て!)」
 砲手と装填手はすばらしい連携で、矢継ぎ早に撃ちまくる。
 だが、火花を散らしながら当たった砲弾は、相手の車体に突き刺さる。

「シャッツ(くそッ)!まだだめか!」
「よし、さらに回り込め! すれ違いざまに撃破する!」
 案の定、T34は覗き窓を閉じたまま走行している。

「フォイヤッ!フライ!(撃て!)」
 次の瞬間、III号戦車の50mm戦車砲弾は、T34の側面を貫通した。
 続いてもう一発! ガクンと止まったT34は完全に沈黙した。

━━━━━◆━━━━━◆━━━━━◆━━━━━

 このように、ドイツ軍が付入る「隙」は、ソ連戦車兵の練度の低さであった。
 当時のソ連で、戦車兵として投入されたのは、自動車も運転したことのないものが多かったのだ。
 ソ連侵攻初期は戦車兵としてのスキルの違いで、かろうじて兵器バランスを保っていたのである。
 しかし、1942年も後半に入ると、ソ連兵の練度も上がってくるため、ドイツ機甲師団には、さらに強力な戦車が必要となってくるのだ。
(写真はIII号戦車J型。主力戦車を退いた後も、その秀逸な車台は様々な砲車のベースとして使われた)
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by ex_kazaguruma | 2003-11-07 10:00 | ミリタリー | Comments(0)

ピッツァ・マルゲリータ

 時は19世紀の末、2代目イタリア国王ウンベルト1世の妃、マルゲリータがナポリの離宮にやってきた時のことでした。
 彼女は、ナポリ名物のピザが食べたくて仕方ありません。
 そこで彼女は、当時ナポリ一のピザ職人といわれた、老舗ピッツェリア「ブランディ」のラファエレ・エスポジトさんを離宮に呼び、このピザという食べ物を作ってもらうことにしました。

 王妃の離宮にわざわざ招かれ、国王夫妻の目の前でピザを作るなんてことは、一介のピザ職人にとってこの上もない名誉なことです。
 彼は張り切ってピザ生地を練り、3種類のピザを献上します。
 その中のひとつのピザには、赤いトマト緑のバジリコ、そして白いバッファロー・チーズ(モツァレラ・チーズ)がのっていました。

 エスポジトさんは、「この具材をのせるのは、妻のアイデアなんです。」と言ったそうです。
 王妃は尋ねられました。「このピザの名前は、なんと言うのじゃ?」
 エスポジトさんはとっさに機転を利かせ、こう答えたといいます。
 「はい。“マルゲリータ”でございます。」

 上にのせられた赤と緑と白の具材は、イタリア国旗を表していたのですね。
 イタリア王国は当時成立したばかりでしたから、国王夫妻の喜びようはことのほか大きかったことでしょう。
 これ以来、イタリア貴族の間でも、ピザが食べられるようになっていったということです。

 100年の時の流れを越えて愛される名作、ピッツァ・マルゲリータ。
 もちろん、この日本でも食べることができます。
 今度の週末には、美味しいイタリア料理店に行ってみませんか?
 ウンベルト1世夫妻にあやかって、たまには夫婦でワインとピザというのはいかがです。
 おぉっと…その前に、変に勘ぐられないようにしとかないとね。
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by ex_kazaguruma | 2003-11-05 10:00 | 料理・食べ物 | Comments(0)

ピザ

 店屋モノ(宅配モノ)で最も美味しくないもののひとつとして、私が認識するのが宅配ピザですね。
 もうちょっと何とかならんかとも思いますが、とりあえずピザの人気を広げた功績は評価できるといえましょう。
 でもこのピザは、もとからこんなに具だくさんで高カロリーの食べ物だったのでしょうか?

【ピザの歴史】
 ピザ(本来の発音は“ピッツァ”でしょう)は、もともとナポリ地方で庶民が食べていた、質素な主食でした。
 恐らくは小麦を粉状に潰して水で練り、平らに延ばしたものを、焼いて食べていたのでしょう。
 これがフォカッチャ(イースト菌が伝わる前のパンの祖先)の原型となるものです。
 その後イースト菌が伝わり、生地を発酵させたいわゆるパンが作られるようになります。
 (当然、現在のフォカッチャは発酵させてあり、ふっくらしている)

 さらに、南米のペルーあたりからトマトがヨーロッパにもたらされ、現在のようなピザになったと考えられるのです。
 つまり、ホントのピザの原型は、「ややふっくらしたピザ生地に、トマトとオリーブオイルをのせて焼いたもの」という感じですね。
 トマトがヨーロッパにもたらされたのは、16世紀末といわれていますので、ピザの原型はおそらく17世紀ごろにできたのだろうと考えられます。

【進化するピザ】
 ピザはもともとナポリ地方で食べられていた、いわゆる「郷土料理」だったのですが、上に乗せる具の変化をつけやすいことから、さまざまに進化していったと考えられます。
 また、生地も本来のやや厚めのものから、具だくさんに対応した薄いタイプのものへと、いろいろな変化をして現在に至っています。
 確かにチーズをのせたりすると、“重く”なるので、軽めの生地の開発は絶対に必要だったのでしょう。
 最近では、フルーツをのせたピザなどもあるようです。
 ま、これはこれで、ピザの応用範囲の広さを物語るものとしては、分からないでもないですが、私的には???ですね(笑)。

 さて、次回はピザの定番中の定番、ピッツァ・マルゲリータです。
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by ex_kazaguruma | 2003-11-04 10:00 | 料理・食べ物 | Comments(0)