2003年 10月 14日
ミニッツ・リピーター
ミニッツ・リピーターとは、日本語で「引き打ち機構」と訳される。
つまり、暗がりでも時刻がわかるように、音で時刻を教えてくれるものなのである。
ミニッツ・リピーターの歴史は古く、既に18世紀の懐中時計には組み込まれているものが存在した。
では、どうやって時刻を知らせてくれるのだろうか?
これには、なかなか興味深い機構が組み込まれているのである。
現代の一般的なミニッツ・リピーターには、音の違う2つの鐘(ゴング)が内蔵されている。
仮にこの2つを、AとBと名づけよう。
時計を操作する人が、「今何時かな?」と思って、時計のボディーにあるボタンを押すと、この2つのゴングが組み合わさって鳴り、時刻を知らせてくれるのである。
例えば、現在1:18だとしよう。
ここでボタンを押すと、A,B2つの鐘は、次のように鳴るのだ。
(A,A+B,B,B,B)
つまり、Aのゴングは「時」を、A+Bが同時に鳴ると「15分」を、Bのゴングは、端数の「分」を表現する。
例えば、8:52だとすると、
(A,A,A,A,A,A,A,A,A+B,A+B,A+B,B,B,B,B,B,B,B)
と鳴る。
もともと、毎正時に鳴る時報の機能が発展して、懐中時計に組み込まれたものだが、もちろん、腕時計にもある。
ただこの機能は、一般に大きい時計のほうがいい音が鳴る(共鳴するのが時計のケースのため)ので、腕時計の場合はちょっと分が悪いのである。
そのため腕時計の場合は、ケースを大振りなものにすることと、その素材でカバーする場合が多い。
どうやら、ミニッツ・リピータを搭載した腕時計にプラチナ・ケースやイエロー・ゴールド・ケースが多いのは、そのあたりに理由があるようだ。
ミニッツ・リピータを搭載した腕時計は、その機構の複雑さもさることながら、ケースの素材でもさらなる高値を呼ぶ結果になる。(¥10,000,000以上は普通であるようだ)
さらにオーデマ・ピゲなどには、2打音だけでなく何と3打音のウルトラ・メカを持つミニッツ・リピーターまであるのだ。
あなたが時計のフェアなどで、もしミニッツ・リピータを見る機会があったとき、可能であればぜひ係の人に音を鳴らしてもらってほしい。
ほんの数十秒だが、あなたの耳は、その高貴な音色に引き込まれることだろう。
つまり、暗がりでも時刻がわかるように、音で時刻を教えてくれるものなのである。
ミニッツ・リピーターの歴史は古く、既に18世紀の懐中時計には組み込まれているものが存在した。
では、どうやって時刻を知らせてくれるのだろうか?
これには、なかなか興味深い機構が組み込まれているのである。
現代の一般的なミニッツ・リピーターには、音の違う2つの鐘(ゴング)が内蔵されている。
仮にこの2つを、AとBと名づけよう。
時計を操作する人が、「今何時かな?」と思って、時計のボディーにあるボタンを押すと、この2つのゴングが組み合わさって鳴り、時刻を知らせてくれるのである。
例えば、現在1:18だとしよう。
ここでボタンを押すと、A,B2つの鐘は、次のように鳴るのだ。
(A,A+B,B,B,B)
つまり、Aのゴングは「時」を、A+Bが同時に鳴ると「15分」を、Bのゴングは、端数の「分」を表現する。
例えば、8:52だとすると、
(A,A,A,A,A,A,A,A,A+B,A+B,A+B,B,B,B,B,B,B,B)
と鳴る。
もともと、毎正時に鳴る時報の機能が発展して、懐中時計に組み込まれたものだが、もちろん、腕時計にもある。
ただこの機能は、一般に大きい時計のほうがいい音が鳴る(共鳴するのが時計のケースのため)ので、腕時計の場合はちょっと分が悪いのである。
そのため腕時計の場合は、ケースを大振りなものにすることと、その素材でカバーする場合が多い。
どうやら、ミニッツ・リピータを搭載した腕時計にプラチナ・ケースやイエロー・ゴールド・ケースが多いのは、そのあたりに理由があるようだ。
ミニッツ・リピータを搭載した腕時計は、その機構の複雑さもさることながら、ケースの素材でもさらなる高値を呼ぶ結果になる。(¥10,000,000以上は普通であるようだ)
さらにオーデマ・ピゲなどには、2打音だけでなく何と3打音のウルトラ・メカを持つミニッツ・リピーターまであるのだ。
あなたが時計のフェアなどで、もしミニッツ・リピータを見る機会があったとき、可能であればぜひ係の人に音を鳴らしてもらってほしい。
ほんの数十秒だが、あなたの耳は、その高貴な音色に引き込まれることだろう。
by ex_kazaguruma
| 2003-10-14 10:00
| 時計
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