虹色のかざぐるま windmuehle.exblog.jp

思いつくことを思いついたときに。心のかざぐるまをまわそう。


by ex_kazaguruma
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怪奇大作戦

 ずっと昔(といってもカラー放送時代黎明期)、かの円谷プロの制作した「怪奇大作戦」という番組をご存知でしょうか?
 これをリアルタイムで見たという世代は、おそらく30代後半以降であろうと思います。
 一説には、ウルトラQの「怪奇(ホラー)」部分の発展だともいわれています。
 原保美の演じる、的矢忠を所長とする科学捜査研究所(SRI)の面々が、次々と怪奇現象を伴う事件を解決していくという内容でした。
 (怪奇といっても、実態は科学を悪用しているというもの)

 円谷プロ制作ゆえ、基本は特撮モノなのですが、実態はけっこうコアでヘビーな人間ドラマが展開する異色作でした。
 全26話作られましたが、その中のひとつ「狂気人間」は現在欠番扱い(つまり発禁)になっています。
 内容は、怖すぎて話したくないんですが、その大筋は…

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 狂人による殺人事件がいくつも発生していたが、犯人はみな数ヵ月後には精神病院から退院し、そのときは、完全に正常な人間になっていた。
 気が狂った人間が、数ヵ月後に完全に正常な人間に戻る。
 SRIは調査を開始した。

 どの犯人も逮捕後、精神鑑定を受けていたが、どれも「演技」でないことが判明。
 そのことから、SRIは「何かによって、一時的に精神障害に陥ったのでは?」という疑問を抱く。
 更に調査を進めていくと、「狂わせ屋」というものの存在を突き止めた。
 つまり、誰かを殺したい人がこの狂わせ屋に依頼し、自分を一時的に狂人にしてもらうのだ。
 すると狂人と化した自分は、その人間を殺す。当然逮捕されるが、刑法第39条により無罪になるのだ。
 自分は、数ヵ月後に病院で、完全に元の人間に戻ることができる。

 SRIはこの狂わせ屋を雇い、いわゆる「おとり捜査」を仕掛ける。
 何と狂わせ屋は女だった。
 彼女の夫は著名な脳波学者であった。
 息子と3人で幸せに暮らしていたが、ある日、精神異常者により夫と息子が殺害されてしまう。ところが犯人は刑法第39条に守られ無罪。
 彼女は、そんな世の中に復讐したいと思い、夫が開発中であった「脳波変調器」を使い、次々と狂人を仕立て上げ、「裁かれない殺人」のほう助をしていた。

 おとり捜査の結果、追い詰められた彼女は、最後に脳波変調器を自分にかけ、最大出力でスイッチを入れた…
 事件は、真犯人の発狂という幕切れ。

 物語の最後、精神病院の一室で、彼女がつぶやくように「七つの子」を歌っているが、突然意味もなく笑い始める…
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 あれから30余年後の2003年8月28日。
 大阪地方裁判所は、この刑法39条を悪用しようとした「人でなし」に死刑を宣告した。
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by ex_kazaguruma | 2003-10-02 10:00 | 日々雑感 | Comments(0)