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by ex_kazaguruma
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イグニオ・ウォーキングシューズ レビュー

 私はもう20年以上にわたって、通勤にウォーキングシューズを愛用しています。愛用といってもさほどに高価なものにこだわっているわけではなく、おおよそ5,000円~10,000円のいわゆる普及品ですね。
 今回は廉価なウォーキングシューズの代表格、イグニオ・ウォーキングシューズを1年ほど使ってみたレビューをしてみたいと思います。
 かなり長文ですが、実際に使いたい方には役に立つレビューだと思います。

◆使用条件・使用状況など
 まずは使用条件・使用状況を明示しておきます。
 私の体格:
  体重67Kgほど。
 歩く早さ:
  GPSで計ったら5km/h前後でした。
 一日あたり歩数:
  おおむね6,000~12,000歩(日によってばらつきが大きい)。
  たまに旅行に行くと、25,000歩くらいはこの靴で歩いています。
 期間:
  2011年5月から2012年6月までほぼ毎日、晴雨、オン・オフともに使用。
 場所:
  市街地なので、ほぼ9割方がアスファルト、コンクリート上を歩いています。

◆外観・質感など
 アッパーは合皮でマットな感じ。デザインや機能を重視してピンポイントで違う素材を使っている靴もありますが、この靴のアッパーはすべて同じ素材のようです。ベロはアッパーと分離している一般的なタイプです。
 内側は布張りで足入れはスムーズです。インナーソールもこの価格を考慮すれば、納得でしょう。
 ワイズは無印なので3E相当ですが、履いた感じは3E―αくらいかなという感じ。自分の足は3Eだとちょっとキツめ、4Eだと余ってしまう感じのサイズなのですが、この靴だとベロの幅を最大に使うような調整をしてちょうど良いくらいです。ただ、ベロの幅が狭目ですのでそのあたりの調整にも限度があります。普段4Eの靴でピッタリという人は、ちょっとキビしいかもしれません。
 内側に脱ぎ履きしやすいようにファスナーが付いています。自分的にファスナーは不要なのですが、あると便利なものではあります。

◆重さと剛性感
 イグニオのウェブサイトでは、片足26cmで235gと謳っていますが、実際に履いた感じもかなり軽量です。手持ちの他の靴(ロックポートのワールドツアークラシックなど)と比較してもかなり軽いと感じられます。軽量化にはこだわっているらしく、靴紐を通す穴にも金属製のハトメがありませんし、土踏まずに入れられているシャンクピースも細めでプラスチック製のようです。
 このためか靴全体の剛性感には乏しいですね。この辺は好みの問題がありますが、アッパーもソールも全体に柔らかい感じがします。ちょっと岩が出っ張っているような山道も歩いてみたことがあるんですが、案の定、靴のねじれや石の突き上げ感が強く出て、あまり気持ちのいいものではありませんでした。
 ロックポートのワールドツアークラシックなどミドルクラスのウォーキングシューズの持つ剛性感や、硬めのソールでの歩行が好みの方にはまったくおススメできませんね。

◆歩行感
 若干小さめの幅もあってか、程よくフィットします(このあたりは個人差アリ)。全体が柔らかいので「バネ感」を感じることができますね。この靴を履くと歩く速度が上がる感じがします。
 先に書いたように、オフロードを歩くには不向きですが、街場を歩くにはむしろ好都合だと思います。




◆耐久性
 使用一年後にこのレビューを書いたのは、まさにこの耐久性に言及したかったからです。
 まずはアッパーの耐久性についてです。
 結論から言って全く問題ありません。が、さすがに素材がヘタってきますので、独特の「バネ感」は新品時に比べて少なくなってきます(なくなるわけではない)。
 また、廉価な靴でよく問題になるアッパーとソールの接合部分(特につま先)ですが、これも全く問題ありません。割れ・剥がれなどもなく防水性も新品当時とほぼ変わらないといえそうです。
 このアッパーは傷も付きにくいようで、もともとエナメル質の艶がない分、変わらない外観を保ち続けてくれます。
 ジッパーの耐久性については私がほとんど使用しなかったので明らかにできませんが、それでもたまに使う程度はありました。この条件ではありますが、1年以上経ったものでも全く問題なく作動します。

 次にインナーの耐久性です。
 1年間、ほぼ毎日履いていたのですから無傷というわけにはいきませんが、それでも歩行フィーリングに支障をきたすような大きな損傷・摩滅は見当たりません。内張りもかかと部分などはそれなりにスレてきますが、破れるようなことはありませんでした。
 この靴のアッパーとインナーの耐久性は、価格を大きく超えたものを持っているといえます。

 最後にソールの耐久性です。
 アッパーとインナーの加点をすべてご破算にしてしまう「この靴最大のアキレス腱」がこのソールですね。
 ハッキリ言わせて頂けば、「あえてこの靴のライフ(寿命)を調整するために、こんなダメソールにしたのではないか」とさえ思われます。
 この靴のソールには2つの大きな問題点があります。

 一つ目、それはグリップ性能です。
 アスファルト路面やコンクリート路面などを歩いている際はまったく問題がないのですが、路面の摩擦係数(μ)が低くなると、とたんにグリップ力が低下します。特に雨の日の濡れたタイル張りやビルのロビーの石畳、道路の白線(横断歩道の白線も)は、新品のソールでもやや心もとないグリップをしますので注意が必要です。そんな状態で走って着地すると、最悪滑って転んでしまうかもしれません。
 街場で使うウォーキングシューズとしてこのあたりは生命線ですので、メーカーにはぜひご一考願いたいものですね。

 二つ目、それは耐磨耗性です。
 柔らかいソールですので予想はしていたんですが、磨耗が非常に早いです。
 自分の使い方ですと8ヶ月ほどでかかと部分の山がなくなり、平らになってしまいました。
 まっすぐ減ってくれればこのままでも使用できるのですが、こうなると一つ目のウェットグリップのなさがさらに際立ってきます。雨の日にタイルや白線上を歩こうとすると、スケート靴のようにツルツル滑って非常に危険です。自分の場合も何度も転びそうになりました。
 こうなると、もう雨の日の使用はほぼできなくなります。
 ただし、安物靴にありがちなソールのヒビや割れはまったくありません。

使用2ヶ月ほどのソール 使用1年以上のソール 使用1年以上のアッパー
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使用2ヶ月のソールでも溝がないように見えますが、もともとこの靴のソールの溝(特にかかと部分)は浅いのです。これでも新品状態とさほど変わりません。

◆総評
 ウォーキングシューズというよりも、スニーカーの延長線上で考えたほうがこの靴の立ち位置がハッキリとすると思います。スニーカーのようにカジュアルに使えますが、歩きやすさや疲れにくさはスニーカーの比ではないということです。
 またミドルクラス以上のウォーキングシューズが持つ剛性感はないものの、軽く柔らかい使用感はまた格別のものがあります。
 おススメできるのは、まず、ウォーキングシューズ初心者・入門者ですね。
 これを使ってから、順次ミドルクラスのウォーキングシューズに移行するとスムーズに行くと思います。柔らかいスニーカーなどを使っていた人が、いきなり剛性感の高いウォーキングシューズを履くと慣れるのが大変ですし、最悪ウォーキングがイヤになってしまうことも考えられるからです。

 次に、私のようにデイリーでもそこそこ「バネ感」のある靴を履きたい人です。
 この靴を気に入って使い続けたい人は2足用意するといいと思いますね。適当にかかと部分が減ってきたら次のを用意して、ドライ/ウェットで使い分ける、と。
 また、ミドルクラスのウォーキングシューズのデイリー用途部分をこの靴にさせるのも手です。自分もそのような使い方をしています。

 ソールの性能に問題があるこの靴ですが、価格も安いですしそのあたりを分かって使うのであればアリだと思います。興味のある方はとりあえず使用してみてはいかがでしょうか。
 ただ、若干幅が狭い感じがしますので、お店でのサイズ合わせは必須ですよ。

こちらには長期使用者としてのホンネを書いてますので、合わせてご覧下さい。
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by ex_kazaguruma | 2012-09-03 11:13 | グッズ情報 | Comments(0)