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思いつくことを思いついたときに。心のかざぐるまをまわそう。


by ex_kazaguruma
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カネタタキ

 カネタタキと聞いて、「お!虫の名前だね。」という人はわりと昆虫通です。
 さらに「この虫を見たことがある。」と言う人は、昆虫通としてもコアな部類でしょう。

 カネタタキは小型のコオロギの仲間で、私の住む名古屋でもけっこう普通にいます。
 8月ころから鳴き始めて、だいたい晩秋あたりまで鳴いてくれますし、少し薄暗い植え込みとかがあれば昼間でも鳴いています。鳴き声は図鑑などの説明では「チン、チン、チン」という、まさに鉦(かね)をたたいた様な声となっていますが、実際は「キッ、キッ、キッ」とか「チッ、チッ、チッ」とかいう感じですね。

 私の観察?によると鳴き声の調子は気温(もしかすると湿度も)に左右されるようで、名前の通りの「鉦をたたくような鳴き声」は気温が低いほうがそれらしくなります。8月の鳴き始めの頃は少し雑音混じりでかすれたように「ジッ、ジッ、ジッ」という声で鳴き、残暑がなくなる頃には「キッ、キッ、キッ」という声になり、11月頃には高音の歯切れのよい「チッ、チッ、チッ」という声に変わります。

 他のコオロギと同様に鳴くのはオスのみですが、カネタタキのメスは翅も退化してありません。オスは前翅のみ発音用に残っていて、それも申し訳程度ともいえる短さ。お腹の部分は丸見えと言う感じです。
 こんな短い翅ではさぞかし鳴き声も小さかろうと思えるのですが、ところがどうして他のコオロギにひけを取らないほどの大音量で鳴くので、もしカネタタキを飼おうという人は飼育槽の置き場所を考えなければならないでしょう。鳴き始めるとTVの音が聞こえにくくなるほどですから、注意が必要です。

 つい先日、このカネタタキくんが拙宅の流し台の付近からいきなりの大音量で鳴き始めました。玄関の外に置いてあるメダカ水槽の近くで鳴いているのが一匹いましたから、それだろうとも思ったんですが、あまりの大音量のため屋内に侵入していると確信。
 まずは床をパタパタと叩いて奥へ引っ込ませ、殺さないようにほんの少しだけ殺虫剤をまいて、屋外に退散していただきました。

 今夜も拙宅の外ではツヅレサセコオロギなどに混じって、カネタタキくんがチッチッチッと独特の声を響かせています。
 かわいいコオロギ、カネタタキくん。あなたの家の近くにもきっといますよ。一度耳を澄ませて彼らの声を聞いてあげて下さいね。

写真は昆虫好きの方からのご好意で拝借したものです。
この子はオスで、胸の下の部分に半月状に濃い色の翅があります。
カネタタキは体長が1cmほどですので、この翅の小ささがわかりますね。
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by ex_kazaguruma | 2010-10-17 20:49 | 虫くんたち | Comments(0)